ジュエリーの枠を超えられない自分【屋久杉ペンダントストーリー8】

長年の夢である

木ジュエリーのために

木工職人さんに

作品を依頼して

数週間後。

 

いきなり十数個の

古木作品が

送られてきました。

 

意識して頂いたのか、

石などを入れることが

出来る穴などが

木の中心に開いている

デザイン。

 

しかも、

全く同じものは

ありません。

 

その作品群に

心躍らせたのは

いうまでもありません。

 

でも、

ある問題が浮上します。

 

自分の中にある、

「ジュエリーらしいとは、

こういうもの」

という枠が、

じゃまをし始めたのです。

 

それまでは、

何ページにも

渡るデザインが

描けていたのです。

 

でも、それら全て

納得出来なくなり、

ボツにしたのです。

 

悩みました。

 

出来たら面白いのは

分かっていても

一歩踏み出せない自分。

 

ジュエリーの枠を、

超えるのが

怖かったのです。

 

長い間、

木と向き合えない日々が

続きました。

 

そんな時、

東京出張に行った際、

入った渋谷の書店。

 

ここに来ると

いつもジュエリーの本を

観るのが習慣でした。

 

その棚の上の方に、

ある分厚い写真集を

見つけたのです。 

 

それが、

悩んでいた

枠を越えさせてくれる

きっかけとなった

あの有名ブランド

TIFFANY の本

だったのです。

 

屋久杉ペンダント

*ペンダントにした屋久杉の一部分です。 

千年の時の記憶がこの神秘な木目に

刻まれているのです。

私が屋久杉に魅力に感じる大きな部分です。

 

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