木ジュエリーとの運命の出会い【屋久杉ペンダントストーリー1】

2013年に初めて発表した

世界遺産屋久島で生息した

屋久杉を使ったペンダント。

 

そのプロローグでもあり、

フラグシップとも言える

K18イエローベリルを

使用した作品です。

 

実は完成に至るまでには、

屋久杉以前に

ある大きな衝撃的出会いがありました。

 

その時に遡って、

何回かに分けて

お話してみようと思います。

 

今から20年ほど昔。

 

私の親方である、

父と共にジュエリーを

日々制作していました。

 

その時の仕事形態は

メーカーからの注文を

数社から受けるという

一般的なもの。

 

その中の一つ、

私より二回りほど

年上の社長さんから

ある時こんなお誘いを。

 

「面白いものを作ったから

暇なときに遊びに来れば」

 

と、出展されるイベントに

私を招待していただいたのです。

 

「暇じゃないんだけどな・・」

 

とはいえ、

普段お世話になっている

社長さんからです。

 

なれないスーツ姿で、

気乗りしないまま

おじゃますることにしました。

 

会場に入ると

妙に集中して人がいる場所が。

 

すると。

 

「よくきたね。こっち、こっち。」

 

と、その中にいた社長さんが、

私を手招きしていました。

 

観て下さいと促されて

展示されていたものを拝見しました。

 

驚きました!

 

宝石とシルバーのブローチでした。

が、その土台となるものが

流木を使ったものだったのです!

 

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