見逃しそうな 「宝物探し」をしよう【屋久島旅・杉の誘い17】

屋久杉以外にも眼を向けられるようになった私。

写真家らしいなと思ったのですが、
堀江重郎さんは、トレッキングツアー中、
「宝物探し」というキーワードを良く使っていました。

それは、見逃してしまうほどの小さなものだったりするけれど、
それこそが屋久島からのプレゼント。

そんな写真を撮る楽しみ方を教えて頂きながら、
幾つもの屋久島の色たちに出会うことが出来ました。

 

ヤクスギランド 苔 

 

これは偶然葉が苔に挟まっていたのを堀江さんが見たものです。

ファインダー越しに観る世界は、こんなに別世界の美しさを見せてくれます。

 

ヤクスギランド 葉と光

 

これも陽が葉の一部に当たっていたのを堀江さんが見逃さずに。

オーブの美しさも相まって、神秘性を感じます。

 

ヤクスギランド 杉の葉


蜘蛛の糸が演出してくれることで、意識がそこに留まり、
より自由な見方をするためのサポートになっています。

ヤクスギランド 川岸

 

そんな中、ふと日陰に眼をやれば、
そこは別次元のポータルが開かれています。

驚くほど色のない世界が、この屋久島のもう一つの姿をみせてくれているようです。

 

ヤクスギランド 花

 

ここで堀江さんは、写すものの色の温度を見分けることを
教えてくれているんだということに気がつきました。

それこそが感じるということ。

屋久島を肌で感じ、そしてそれをそのまま撮る。

やっと楽しくシャッターを切れるようになりました。

すると屋久杉を撮る自分の目線も段々と変わってきたのです